水槽付消防ポンプ自動車 水T-B型

 

 

名古屋市消防局緑消防署配備 シャーシ:日野KK-JG1JGB エンジン:J08C ポンプ:A-2級(F5) 水槽:1,500L 製作:1999年 吉谷機械製作所

この車両は5.5tシャーシで製作したタンク車です。全面をアルミ製シャッターで覆い、機材の収納性の向上、デザインの統一性を図っています。散光式赤色灯はパトライト製の回転灯、キセノンハイブリットタイプを、前バンパー、後部にはウィレン製キセノンストロボライトを採用し、悪天候時の視認性が増し、安全性の向上を図っています。(現在の名古屋市消防局の標準仕様のようです)吸管は後部の資機材収納スペースを広く確保するためにポンプ操作部に巻かれていますが、この場合、ホース延長後に吸管を伸ばす場合、延ばしづらいという問題が生じます。この問題を、放口1口を吸管の巻きの外側に設置する事により解決しています。(ポンプ操作部左下に注目!コックは上部にある)






 

座間市消防本部座間市消防署配備 シャーシ:日野KK-GD1JGE改 エンジン:J08C ポンプ:A-2級(ND2A) 水槽:1,500L 製作:2003年 日本ドライケミカル

日野レンジャープロベースのタンク車です。2003年3月現在、消防シャーシは正式には販売されておらず、こちらの署では強く要望してレンジャープロで納車されたそうです。このため、消防車専用シャーシでは1号車のようです。3連梯子昇降装置は佐藤工業所製SSA-U型で他メーカー製と比べ、小型で高さが抑えられています。後部には日本機械製の電動ホースレイヤーを積載し、油圧式昇降装置を装備しています。





 

東京消防庁渋谷消防署配備 シャーシ:いすゞKK-FSR33D4改 エンジン:6HH1F ポンプ:A-2級(F5) 水槽:2,000L 製作:2003年 吉谷機械製作所

東京消防庁では今までFRP製950L水槽を装備したタンク車が主流でしたが、平成9年度以降、地域特性に応じて2,000Lタンク車を配備しています。この車両のようなオールシャッター型は平成13年度以降配備されています。活動用資機材は主に右側に集約し、ボックス内の棚板は上下可動式で、キャップスクリュー(六角型ボルト)で固定しています。各ボックス内には資機材の落下防止の為、脱着の容易なワンタッチ式のナイロンベルトを備えています。三連梯子は左側に、昇降装置等を使用しなくても取り出し可能な位置に積載しています。吸管は左側のみで、積載空間の省スペース化と取り出しを容易にする為、スィーベルエルボを採用しています。後部には垂直式昇降装置に軽量輅車を積載し、輅車収納室側面には掛矢、斧、スコップなどの重量物を上部にはエンジンカッター、予備ボンベなどの救助資機材等を積載できるボックスを有しています。後部左右には屋根上に上がる為のステップを設け、昇降を容易にする為、手前に引き出せる構造になっています。屋根上には鍵付単梯子、接続吸管を積載しており、三連梯子を側面に配置したことにより土嚢等の災害の内容に応じて資機材を積載できるスペースを設けています。この車両は国庫補助対象外でありますが、水T-B型相当という事でここに掲載しました。

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