その他の水槽付消防ポンプ自動車

ここでは、国庫補助車両でも特に大型の車両、特殊な車両、国庫補助対象外の超特殊な車両を紹介いたします。



茨城県つくば市消防本部中央消防署配備 シャーシ:三菱P-FU413N エンジン:8DC8-2AF ポンプ:A-1級(ME-7A) 水槽:8,000L 製作:1990年森田ポンプ

10tシャーシで製作されたタンク車で、40m級梯子車と同じシャーシを使っています。この程度の水を積んでいる場合、可搬ポンプを積んで大型水槽車とする場合が多いのですが、この地区の場合、道も広く、水利も少なく職員も小人数のためこの様な車両を製作したそうです。火災が発生した場合にはポンプ車、2,000Lタンク車と共に出場し、2,000Lタンク車が火点直近し、このタンク車が積載水で中継し、ポンプ車がその間に水利から延長し、この車に補水するという戦術をとっているそうです。

 

山梨県東八代広域行政事務組合消防本部東八消防署配備 シャーシ:三菱KC-FM618H ポンプ:A-2級(MEV-52) 水槽:4000L 製作:1996年 森田ポンプ

この車両はシングルキャブ、7t級シャーシに、4,000Lの水槽と切り替え式高圧ポンプを搭載した車両です。このような車両を製作した理由は津市消防本部の車両と同じ理由で、下記の小型水槽付きポンプ車とペアで活動します。山火事の際には元ポンプとなり、50ミリもしくは40ミリホースで2MPa〜4MPaという高圧で送水が可能です。(高圧で送る事により水量は少ないが、圧力損失が少なく中継ポンプが要らない)この車両はここの消防署では大型水槽車と呼ばれています。この車両は国庫補助を受けていません。(規格外)


給水タンク車

 

  

神奈川県伊勢原市消防本部伊勢原消防署南分署配備 シャーシ:日産ディーセル ポンプ:A-2級(NPB114) 艤装:野口ポンプ製作所

通称ぞうさん号と呼ばれて、10tダンプシャーシをベースに7000Lの水槽を積んでいます。管内には狭い道や山があるのでこのような小回りが利いて坂道でもあがれるような車両にしたそうです。シングルキャブですが、放水銃横にも座席があり、定員は7名となっています。A-2級ポンプを装備し放口は左右各2口、バリアブルノズル付放水銃を1門備えています。放水銃の横にはポンプ操作パネル。スロットルダイヤルがあり、ポンプ系すべての操作が可能です。しかし、この車両には真空ポンプと吸管を装備していないので、無圧水利からの吸水をする事が出来ません。この他にも後部に箱型輅車を1台積んでいます。なお、この車両は国庫補助を受けていません。

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