救助工作車U型

最も台数の多いタイプで4t車級の物から10t車級の物まで、またポンプ付きや水槽を積んでいるものまで多種多様です。全国の専任救助隊、兼任救助隊に配備されています。

 

最上広域市町村圏事務組合消防署配備 シャーシ:三菱KC-FL628E改 製作:1997年 日本機械工業

三菱ファイター5.5t級4WDシャーシベースにウインチ、クレーン、照明塔、救助資器材を装備した車両で、日本損害保険協会から寄贈された火災保険号です。ポンプ車を寄贈される予定だったそうですが、救工車がボロボロだったため、クレーンと照明塔分の費用を消防署が負担して寄贈されました。火災保険号というと ^^; という車両が多いのですが、この車両は積載品の重量や使用頻度などを考慮し作られていて、うらやましいほど非常に良くできています。U型ですが、豪雪地域のため4WDになっています。(おそらくV型よりも加速性も良く、使いやすいでしょう)





 

座間市消防本部座間市消防署配備 シャーシ:日野GD1JGDA改 水槽:150L クレーン:ヒアブ060-2 製作:2003年 帝国繊維

この車両は、日野スペースレンジャーベースの車両です。チェーンレスステップを採用し、外見上スッキリしています。資機材庫のシャッターは2枚タイプでは珍しく電動式です。(1枚の大型タイプが多い)150Lの水槽とPTO駆動の「ハイドレックス」高圧噴霧消火装置を積載しており、小規模火災の消火も可能です。後部のクレーンはブーム長7.06m、クレーン容量5.7t-mです。照明灯をキャブバックに配置し、上部には資機材積載スペースを設けています。






稲沢市他2町消防組合消防本部稲沢消防署配備 シャーシ:日野U-GD3HJA改 製作:1992年

5.5tワイドシャーシで製作された救助工作車です。写真で見る以上に実物は長く大きいです。資機材庫の中には通路があり、積載品は中から取り出すことも可能です。後部には油圧式照明灯(ハロゲン4灯)を装備しています。

 

小田原市消防本部小田原市消防署配備 シャーシ:日野KK-GD1JGEA改 エンジン:J08C(7,680cc) 製作:2005年 帝国繊維

日野レンジャープロ5.5tシャーシの救助工作車です。デザインに特徴が見られ、屋根の横にあおりを付ける事により、上部の資機材が隠れ、すっきりとしています。メッキパーツや、アルミの縞鋼板を多く使い、かなり格好いいです。側面には赤の反射テープが張られていますが、光を当てると黄色に見えるそうです。(リフレクサイト製?)ROTZLER製両引きウインチ(前5t・後10t)、古河ユニック製の最大2.9t吊直進式クレーン、湘南工作所製照明灯、PTO駆動の油圧救助器具用パワーユニットを装備しています。

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