CD-U型消防ポンプ自動車

4t〜5t級のキャブオーバーシャーシを使ったポンプ車です。車体が大型になるため、積載スペースにも余裕が出来ることから、救助資機材を積載して救助工作車の代わりとしている車両もあります。、



 

富山市消防本部富山消防署配備 シャーシ:三菱KK-FK61HE改 エンジン:6M61 ポンプ:A-2級(ME-5) 製作:2000年 モリタ

4tシャーシの標準的なポンプ車です。通常、CD-U型の場合、艤装 に比較的余裕があるので、箱型輅車を積載することが多いのですが、この車両の場合、加納式輅車を積載しています。

山形市消防本部山形市消防署高楯出張所配備 シャーシ:いすゞKK-FRS33E4改 エンジン:6HH1F ポンプ:A-2級(ME-5) 製作:1999年 モリタ

4t高床4WDシャーシで製作した車両です。車高が高いので一回り大きく見えます。低床フルタイム4WDシャーシの普及により、ハンドルの切れ具合や乗降性の悪い高床タイプの導入は減少傾向にあります。

送水車

倉敷市消防本部水島消防署配備 シャーシ:三菱U-FP415J エンジン:8DC9 ポンプ:A-1級(V6000) 製作:1991年 日本機械工業

一見すると一般的なタンク車にみえますが、コンビナート火災時に元ポンプとなり、大口径有圧水利から化学車や大型高所放水車に送水するための車両です。当時、三菱の消防用エンジンでは最大の195kWのエンジンと毎分6000L放水可能な大型ポンプ、100ミリ吸管を搭載しており、ポンプ車では国内最大なのではないのでしょうか?あくまでも送水を目的に製作された車両で、特殊な装備は一切ありませんが、大変珍しい車両です。

障害物除去装置付ポンプ車

東京消防庁八王子消防署北野出張所配備 シャーシ:メルセデス・ベンツU1650-W エンジン:水冷直6 5,958ccターボ付 115kW ポンプ:A-2級(R3) 製作:1996年 日本機械工業

ウニモグをベースに、震災時には瓦礫等の障害物を除去するための油圧式フロントローダーを装備した車両です。通常のポンプ車と同様、輅車昇降装置、三連梯子昇降装置、吸管自動巻取装置等の省力化装置も装備しています。二台が製作され、平常時はフロントローダーを外し、通常の災害にも出場していましたが、車両の操縦性、乗降性の悪さのためか、現在は震災時専用車両となっているようです。

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